高校生による平和提言(開発)

「高校生による平和提言(開発)」

 
 

開発グループ
41期 岸 菜々海 辻川 太一
42期 松本 沙也香 好井 杏梨


私たちは、創立者池田先生が2001年の教育提言において提唱されていた「教育のための社会構築」という考えを軸に、いじめの原因と現在の教育に対する政策や取り組みについて調べる中で、いじめは日本教育の歴史的一面や子どもの行動の傾向、教育環境の変化など様々な原因によって起こっていることが分かりました。また、SNSの普及などによりいじめの体系が複雑化しています。そして政府や地域はホームスクール制度やカウンセラーの導入により、いじめの被害者が学ぶ権利を失われないような対策を講じています。そして、以上の研究を通して私たちは提言を完成させるために以下の探求問題を考えました。
1. いじめの被害者だけではなくいじめの加害者や傍観者を救っていく方法とは何か。
2. 子どもが学ぶ喜びを自覚できる環境を作るためにどのように地域や政府、学校との協力関係を駆使していくべきか。
私たちは二月にカリフォルニア大学ロサンゼルス校、南カリフォルニア大学の学生、デポール大学のジェイソン・グウラ教授、元国連事務次長のチョウドリ博士など計20人にインタビューを行いました。海外フィールドワークで様々な教授にいじめ問題の根本的な原因を聞く中で、見えてきたのは、いじめは人間が本来持っている傾向によるものであるということです。子どもに限らず人間は、苦しんでいる人を見て自分と比べることで優越感を得るという傾向があり、その傾向がいじめの一つの原因となっています。また、海外フィールドワークにおいていじめのない学校であるウォードルフ高校とアメリカ創価大学の学生たちと交流していく中で、いじめを起こさない風潮を作っている要因が見えてきました。一つ目は少人数制のクラスです。どちらも平均より人数が少なく、学生間の交流を増やし、お互いのことを正しく深く知ることでいじめのない学校づくりができていました。二つ目は教師と生徒の関係の強さです。お互いが教育の質向上に真剣で密接な連携が取れていました。
事前リサーチとカリフォルニアでの研修で学んだことを踏まえて私たちは三つのことを提案したいと思います。一つ目は「教育のための社会の日」というものです。地域の方、政府、両親等が一つの学校に集まって、いじめについて深く考え、子どもたちが現在いる状況について知ることで、学校だけじゃない団体や組織も教育環境づくりに参加できます。二つ目は「ヒーリング活動」です。被害者だけでなく、加害者も傍観者も含めて、三つの立場の人が模擬的にいろいろな立場を経験し、相手の立場になって物事を考える解決策です。この活動を通してクラスの中にいじめを許さないという環境がつくることができます。三つ目は「個性の日」です。特に日本では個性がいじめの原因となる場合があるので、どんなに小さな個性でも発表し合い、価値づけることで個性を持つことは当たり前のことだという印象を生徒に与える機会を作ります。
なお、私達のこの調査はカリフォルニアで行ったので、国の教育のシステムや背景が違う日本には全て同様に導入できる訳ではありません。さらに直接的に日本の生徒や親、先生などにインタビューを行っていないので、統計の結果は作られていません。
「教育のための社会構築」を目指すにあたって、今、いじめ問題をはじめとするさまざまな教育に関する問題が深刻化している中、私たちは一人一人がその社会の一員として責任感を持ち、協力して
子どもたちが本当の学ぶ喜びを自覚できるような教育環境づくりをしていくことが急務だと思います。